寒いね凍える。という日のお昼に、温泉に浸かってぽかぽかしていた。露天風呂は、曇天の霞の中で入った。室内は白い。外と気温がちがいすぎると、朦朧体みたいに白いよ。
映画館へ移動した。カンヌで賞をとった、韓国に帰る、という作品。親との距離、嫌悪感と身内の感覚、やるせなかったり、似ていたり、愚かさが鏡になって自分を映していたり、血は消せない。未熟なわたしたち、親であることの未熟も。
親の限界で里子になっているコは、仮面がはずれやすい状態にある。清書、これでいいのだ、という完成は実は無くて、関係とはどの局面にあっても途上だ。
身勝手に、情というのは沸く。もう止めてくれよ、と常に思っていたはずが、不意な間。魔?に、なんだかかわいくおもえたりする。連日舞い込むメールだったり、そのうざったさに併行していて、人を面倒くさくしたらしているものの、正体を、描こうとしてある映画でした。
夜になって、からだが温まったことによる、けだるい眠気に包まれるようにして、こんな日は、くたびれが抜けるいいねむりになる。